208u-10、2台まとめて修理

昨年の暮れより、修理を持ち込まれたモノを、やっと手を付け完成しました。

内容は、1台は手合わせでPowerが出ていたが、動作しなくなりこの際、フルオートで動作するようにとの、依頼です、
もう一台は、電源も入らない、全くNGの状態です。

 軽症の方は、ツェナー交換で、手合わせでPowerは出ましたが、コースでの動作は全くNGです。
手合わせという意味は、コースEで、4個のTuneダイヤルを回すとPowerが出る状態です、此のAmpは、
@からEまでのTuneサイクルがあります、実際の動作では、@がスタートでAが粗調整BCが外部コントロールで
通常は飛ばします、DでFine、TuneEがオペレート状態です。
フルオートと言うのは、コース@の状態から、200mWのドライブを入れると、@ADEのステップで、自動的にTuneを
取りオペレート出来る状態になることです。

 コースでの動作、つまり手動でADEと指定して動作させることです、ここまで行っても、自動的にステップを踏んで
Eまで行かないことが、結構あります。

 重症の方は、書ききれないくらいありました、想像するには、この機械がジャンクで放出されるのは、重症と思って良い
でしょう、動作品とのことでも、良い方で手合わせでPowerでる程度です、フルオートまでの道のりは、かなり長く架かります
放出品の経歴は、殆どの場合まず、フルオートで動作しなくなった、次に手動でコースでの動作しなくなった、手合わせでも
Powerが出ないとの段階を経て、JAに入ってきているモノと思われます、故障箇所が複数に点在するのもこの為です。

 208U-10の修理は、かなりやってきましたので、殆どの故障は行ったと思います、出張修理の相談もありますので、この際
明確な修理代金を、決めました、但し部品が全て付いている事と、メカ的な損傷がないことが条件です。

電源も全く入らず、動作確認が出来ていないモノ  250.000円
電圧は正常ですが、Powerが出ない          200.000円
手合わせでは、powerが出る              150.000円
ここまではフルオートまでの金額です。
手合わせでよいからPowerを出して欲しい      150.000円

この中には、真空管など、高額なモノは入っていません(殆どの方はスペアーをお持ちと思います)
出張しての修理期間は1週間以内で終わります、1週間で出来ないときは一切代金は頂きません。
交通費.宿泊費は、実費負担お願いします、宿泊は、都合か良ければ泊めてもらっても構いません。

修理後の保証については、一切ありません(出来るはずがない)、但し再修理の場合、交通費.宿泊費、部品代
は別として30.000円で全て行います。

修理時期としては、4.5.9.10月にお願いします。

車庫の中でひっそり修理を待っている
チョークトランス漏電のため取り外し
これが外したチョーク
高圧絶縁テスト全くNG
Henry5K用のチョークに交換しました
増設した高圧トランス用ヒューズ
前段真空管発振の為Rfcコアで巻きました
比較電圧回路、位相が逆になっていた
外部にRLを付けてテスト
Loadコイル外してみると
ショート用接点が焼けていた
ピンが曲がっていて、接続不良
メカ部も、上手く連動出来ず手直し
ドライバー用Tune機構
サーボAmp5台修理しました
此奴はトランスも、いかれてる
TRを2SA1012に交換しました、大失敗
特注で製作したT1トランス
左下がオリジナルのTRです、いろんなTR
このTRに付いているダイオードが効いてOK
バチーンの原因は何とPlateパスコン
こんな立派なモノでもNGになる
強烈なスパークの後
テスト中デース
エキサイターは、FT-817+ATT
マグネットSWを付けて遠隔
今回初採用の、ファンoffディレー回路
ディレーこんな所に付けました
TRで製作したツエナー強化回路、LED付き
背面に取り付けメンテナンスも良好
今回のコントローラー、ツマミは後で付けます
特注した、Powerメーター、良いでしょう
連絡線25mと長めです


 サーボAmpについて

 U-10に使用しているサーボAmpは、ACモーターの正転、逆転用コイルの切替です、理屈的には大して電流も必要ありません、
コイルに流れる電流は、DC28Vの50.60HZのパルス、電圧です。

 今回サーボAmp5個修理しました、2個は組み合わせで何とか修理できましたが、3個は、T1入力トランスNGやTR不良で、
トランス特注や代該TRの選択で時間が架かりました、トランスは特注で2個作りました価格はData込みで8.000円で製作出来
ました、結局2個とも使用しました、TRは最初2SC1012を使用しましたが、Amp3個とも一瞬のうちにC-Eショートになり、容量不足
の筈がないと思い、モーターのコイルからの高圧発生に為と推測して、ダイオードをコイルに対して並列に接続しました、TRの
形状も、円盤形、キャラメル型など、試験しましたが、今のところ全く問題はありません、コイルに電流も、あまり必要がなくエミッター
に入っている抵抗も、0.25から1Ωに変更してTRのストレスを押さえています。

 コントローラー

 今回コントローラーにメーターを取り付けました、CD社にあるものは付いているようです、U-10自体には専用のDataが端子板
にはなく、本体も改造して取り付けました、左側のメーターは、In、電圧とIPの切替、右はPowerForとRefの切替です、本体を改造
するついでに、コースDポジションの確認ランプも付けました、端子板に出ているのは、ADは同じモノでDの確認が出来ません
これで@ADEと必要なポジションは全て確認できます、Powerメーターは特注品で1個5.500円でした。