今回は、208U-10を持ち込みで修理しました
故障状況は、買ってきたばかりで、動作しない。

 完動品と言うことで買ってきたそうですがNGでした、この手の機械で
完全な状態など私としては聞いたことがありません。

 最初動作する前に中身の点検から入りました、結構修理の跡があり
これは簡単にいきそうもありません、特にファイナル部のバイアス用の
RFCが外れていて、このままSWを入れる事を考えるとゾッとしました。

 RFCは、以前修理した人がフェライトビューズで自作した物が付い
ていましたので重く、振動で外れたももと推測できます、直列に入っている
抵抗も替えてあったので発振などを起こして焼けたものと思います、
RFCは、空芯の2.5mHの物と交換しました。

 一応点検も済み、動作させることにしました、各電圧はほぼ正常でしたが
案の定全く動作NGです、此は長期戦になることを覚悟しました。

誰だ!!自動販売機が2台並んでいる、という奴は
真空管を外してソケット点検
電源部水没した跡あり
3連バリコンとバリL DriveTune
Loadコイルを外したところ
Loadコイル真っ黒でしたので磨きました
Boxの中ダイオードショート.RFC交換しました
交換した跡があるDiscriminatorダイオード
配線が切ってあるMeterBox内

           208U-10修理報告書
症状動作NG


故障個所 ファイナル部動作せず
対策 バイアス供給用RFC 不良のため代替え品2.5mHに交換 

故障個所 PA LOADING動作せず、
対策 PA GRID RF DETECTOR内ダイオードCR4ショートの為代替え品ISS-97X2に交換。

故障個所 PA TUNING動作せず、
対策 PA TUNING DISCRIMINATOR内ダイオード交換した跡ありその時と思われる が検知ライン、ケースにてショート手直し。

故障個所 コントロールBOX内ドラム回らず、
対策 K8RL接触不良のためK8RLの余った接点を利用しました。

故障個所  コントロールBOX内ポジション2から動かず、
対策 PA TUNINGモーターが完全に止まらずUN LOOK信号発生の為K3RL動作、SERVO感度調整手直し安定動作回路追加。

故障個所 コントロールBOX内ポジション5から動かず、 
対策 12AL5不良のため交換、代替え品6AL5の為ヒーター抵抗変更

故障個所 OUT POWER少ない
対策 IP CURRENT検知回路動作でIGC電圧発生でPOWER低下、抵抗値変化のため 回路手直し。

故障個所 ヒーター電圧が低いFIL VOLTAGE ADJUST動作せず
対策 スライダック回転用モーター不良のため交換できず、7.5Vに固定しています。

故障個所 PLATE.SCREEN電圧が低い
対策 トランスタップを変更して対処しました。

故障個所 IPが流れると高圧電圧が落ちる
対策 PA OVLD ADJ ボリウム接触不良の為清掃手直し。


   208U-10 Tune Cycle 
                                                              2.000.DEC.24

 @  Auto時 S2もしくは、K4(Freq.Change)ONでこの位置に止まるSys.Keyline Gで次にUp

A キャリアーONでRf.Sensor動作K4(Servo.Cont)OnでTuneモーター部電圧115V供給
 Frequency.Disscrimin-atorにてServo.Gnd Coarse.Tune+-発生Servo.Ampに供給Driver.Tuning
 Pa.CapactorPa.Tuning Pa.Loading4点粗調する、この時はDriver.Amp Power.Ampは、死んでいる
   この時の比較電圧は、Frequency.Disscrimin-atorとDrive.Assembly内のポテンションメーターで
 ニュートラルになる。
 Servo.Summary電圧0Vつまりニュートラル状態になったときk1(Servo.Summary)offになりUP
  他の条件としてはK3(Loading.Lockout)がOffでなければダメです、これはPa.Tuning Drive.Assembly
 内にあるPMが動作しないことが必要です。

Bこのポジションは外部コントロールの為で必要なし端子板P49アースにてUP

Cこのポジションも外部コントロールの為で必要なしSIB.REARにてUp

D ここは、Fine.Tune.Cycleで全ての真空管が生きています、Drive.Assembly内のポテンションメーター
 はここでは役に立っていません。 Driver.Tuning は Driver.Amp   のin.Out での比較、Pa.Tuning 
 はPa.Ampのin.Outでの比較、Pa.LoadingはPa.Ampのin. と最終段階での比較です。Pa.Capactor は
 Fine.Tune.Cycle では動作しません。
  Tuneの流れとしては、Driver.Tuning   Pa.Tuning  は同時に動作始めますが、Pa.Loading は 、
  Pa.Tuningが止まらないと動作しません此は、 Pa.TuningDrive.Assembly 内にある
 PM(リードSWと、マグネ ットで構成されている)からパルスが発生で K3(Loading.Lockout)がON
 になり比較電圧が Pa.Loadingに 供給されません。
 動きとしては、Tuneが最終段階に近づくとPa.Loading Pa.Tuning 交互に動きます。
  完全にTuneがとれるとk1(Servo.Summary)off K3(Loading.Lockout)Off とMeter.Box内にある
 K2(Sidotone)がOnでUP
  K2(Sidotone)はRF出力の一部を12AL5で整流して動作させますつまりある程度Outが出ないと次の
 段階へ進みません、感度調節はありません。
 K2(Sidotone)は他にも動作に貢献しています、Pa.Tuningの比較電圧を下げてPowerがある程度出
 るようになると 不安定な動きを抑える役目です。
 Fine.TuneでのOutPowerは3-4KW位にTunePowerAdjで調整出来ますがが此は、最終Out 感知ですの
 で出来ればドライブPowerを調整した方がよいかと思います。
 私どもでは、208u-10とエキサイターの間でALCをつけてDでのPower調整を行っています、これで
 離Tune 時でのスパークが殆ど防げます。

Eはオペレートポジションですが、2秒くらいはフルPowerで最終調整に入りますこれは単純にTune.Cycle.Timer
 で各Tuneモーターに架かる電圧をすぐに切らずに遅らせます。
 もしBand内でTuneを取り直す必要があれば端子板42Pをアースに落とせばOKですがフルPowerですので短時間
 で行うことが必要です。

 ドラムを回転するために、回転用モーターに直接電源を供給するRLの説明。

@ K8(AutoRecycle)−S2もしくは、K4(Freq.Change)ON
A  K2(AutoCont)−Sys.Keyline G
B  K1(Auto/ManCont)−k1(Servo.Summary)off
C  K2−端子板P49アース
D  K1−SIB.REARにて
E  K2−k1(Servo.Summary)off   K3(Loading.Lockout)Off とMeter.Box内にあるK2(Sidotone)がOn

 ※ あまりなじみのないChopper RLを説明します、此は パルス発生器と理解されて結構です構造は、直流RL
   を交流で動作させます、つまり接点が振るえOn.Offを繰り返します、比較電圧の直流をパルス状に変えて
 SERVO.Amp に入ります、208u-10はパルス信号で動作 するServoです、構造は、オーデオのプシュプルAmpに
 似ています。
 モーターの正転.逆転はSERVO.Amp 出力パルス状の最大28Vで制御します。

 現在であれば、こんな事せず作動回路はOP.AMPで直流のまま制御して動かした方が故障も少なくて安定すると 
 思いますがね。
                                                                
                                                                              JA6TAY