CE-2500の修理と改良

 修理内容は、Loadが動作しないです
 要望は
  HVコネクターの交換
  ヒーターチョークのまき直し
  オイルコンデンサー耐圧Up
  ブリーダー抵抗の対策
  HiBand使用時のSWスパーク防止
    などでした。

これが噂(?)のCE-2500です
中身を見ましたが、少しオリジナルと違うようです
ブリーダー抵抗1本だけ交換した後がある
これが問題のPlateコンデンサー切替部
見づらいがSWのアース部にストレスの後あり
どう見ても十分耐圧がありそうなSW
PlateコンデンサーGndから切替に変更
Plateコンデンサーの位置を大幅変更
ほぼ完成したRF上部
Plate Cが最短距離になるためSW位置も変更
左側が今回使用する抵抗30kΩ×4
交換して取り付けました
別の位置から見たところカップリング1000PF
完成したRF底部
Loadコンデンサー容量変更
HiBandで働くπL追加この部分のストレス軽減
完成したRFデッキ
写真が前後したがSW部のクローズUp


修理改良者から一言
 修理はすぐに発見できました原因は、Load側の連動SWが機械的にうまくいっていませんでした。
 要望の、オイルコンデンサーの耐圧Upは、スペース的に出来ませんでしたが、今の状態はとくに悪くはなく容量も問題なく、確かに耐圧は5000V
 なのに無負荷時に5500Vかかっていますが、もっとかかっているSetも見たことがありますので無理して交換をしませんでした。
 HVコネクターの件ですが、同じものを使用している物が殆どですので特に問題が起こらないと思います、交換するにしても他に良いのがありませ
 ん。
 ヒターチョークは、絶縁強化のためコアの上にテフロンシートを巻いています、エナメル線は3.2mmに変更したいところですがインダクタンスの問題
 が解消できませんので2.6mmで巻きましたが、強制空冷ですので重大な問題が発生するとは思っていません。
 ブリーダー抵抗は、合計120KΩ400WJA製に変更していますので、耐久性は数段上がっています。

 問題のタンク回路の信頼性Upですが、見たところ部品には問題がないと思っています、部品配置が適切ではありませんので大幅に変更しました
 重要なポイントは、Plateコンデンサーの切替方です、Plate側にコンデンサーを沢山ぶら下げてSWでGnd側からの切替では、浮いているコンデン
 サーの接点に異常なRF電圧が発生します、おまけにリードが長ければLになりインピーダンスも上がり悲惨なシナリオが待っています。
 書くのはは簡単ですが、実際となると大変な作業です、まずPlateコンデンデンサーをGnd側に移し最短距離になるためにはSWの位置の変更から
 始めました。

 Load側も見直し手を加えました、LoadVCのリードが焼けて色が変わっていました、このオーナーはHiBand使用が多いようです、タンク回路のイン
 ピーダンスがかなり高く2KΩ以上です、πマッチの変換率は、45:1位でしょう、これではストレスが多すぎます、特にHiBandでは極端に現れます
 ので簡単なHiBandで働くπLとしました、これでストレスは半分以下となり信頼性がUpします。