試作品完成しました
 予想通り素直には行きませんでした最初に遭遇したのは自己発振でした、入力同調回路を外してもBias電圧を
正規に掛けるととNGでしたBiasを深くするとOKですがPowerを出すと自己発振しますどうしても分からずヒーター
RFCを計ると160MHz付近に同調していました。これだ!!とひらめき巻き数を沢山巻き100MHz以下に追いやりま
した。
 何と今度は、ゼロBiasでもビクともしません後は、Powerをいかに絞り出すかだアナライザーで粗調していた通り
の位置で大体あっていますがこれからはいかに追い込むかで能率UPの決め手になります、同調は簡単に取れる
ようになりましたが、Outピックアップ部の調整が大変でした銅板を何回作り直したか良く覚えていません最終的には
Plate Lineのギャップが8o位の所で銅板の大きさ決めたのが一番良かった様ですお陰で能率も満足行く値にな
りました。
 ギャップが8oと言ってもPlate Lineのピックアップ場所でも変化しますしPlate Lineのホット.エンド側のCの容量
でも変化します同調だけならどちらでとっても変わりがありませんが。
 調整時に気が付いたことがいくつか有りますPowerが増えるに連れてOut結合のギャップが狭くなるのですπマッチ
で有れば普通Cが少なくなるのに逆でした、Igも狭くした方が少なくなるのです。前回集中定数リンク回路では調整時
Powerが出るときはIpが増える傾向でしたが今回はちゃんとデップが有りました
 簡単調整Ampを目標に設計しましたクリチカルな動きをしないためPlate調整も約5MHz可変幅で結構ブロードな動き
をしますOutピックアップ部も10o程度しか可変しませんので誰でも簡単にTune出来ます。
 800wFMでしばらく出しました、でもPowerの変化も殆ど有りません安定度は抜群です一度Tuneをとれば周波数を大きく
動かさなければクール時ホット時の変化は殆ど有りませんのでSWONウォームアップ(Onディレー約3分)後直ぐにも
ONAIR出来ます。
 量産します予定が変わったので現在変更部品を発注しています、チムニーはガラエポで特注(内径64o肉厚2o
長さ1mのパイプ)、メーター100mA(持ち合わせがない).ヒータートランス.真空管(4CX-800A7).ソケット.etc
など注文中です2-3週間掛かりますが製品化した物を発表したいと思います。
 もしこのAmpが必要な方が有ればまとめて製作したいと思いますので(年内納入可能)格安金額358.000円(運賃.税込み)
で販売したいとも思いますので、お問い合わせお待ちしています。

特注した回転部メチャ値段高かった
材質ガラエポこれでスムーズにC調整出来ます
これが独自のメカ部
これで銅板を上下します
左Outピックアップ 右PlateC調整
Plate Line少し短くて玉側にもCを追加しました
アナライザーで共振回路の調整大変便利
とりあえずテフロンシートでチムニー延長
Outピックアップ部狭くしました何回作ったことか
測定風景 FT-847が立っている
Outピックアップからスパーク.テフロン1.5o厚で対処
ヒーターチョーク15回巻きましたInコイルも変更
Ip580mA Ig30mA Ep2200V 能率60%最高!!
一応スペック通りのPower800wでした

動作特性
 Svetlana社の3CX-800A7を使用しましたほぼデータの通りですがBiasは4vにしています8vにするとアイドリング電流が殆ど流れず
現在は40mA程流しています最低でもSSBで使用するならば此ぐらいは流した方が良いと思いますがね。
 最大規格では使用していませんがIg50mA(最大規格60mA)迄流してみました、ドライブ電力40wでしたIpが650mA流れPowerが
900wですこの時のEpが2200V 2200×0.65=1430w  900÷1430≒63%  何と能率63%この周波数では最高の部類だと自
負しています。
 こうなるとPlate Lineを銀メッキしても効率が10%上がる筈は無いようにも思えますが最終的にはやってみたいと思います、感じと
しては最終段階での魂の入れ方で能率が変わってくるように思えます、私のPlate Lineは1.2o厚のアルミですこの様な物でもこ
こまで能率が上がるのは手前味噌ですが追い込みの技術だと思います。
 Epを2500V(最大規格2500v)すると簡単に1kw出ますが此でもIgは50mA Ip0.65mA でもPlate損失600w(最大規格800w)で
すので何も問題は有りませんこの球で重要なことはGridが弱いようですのでIgは50mA(最大規格60mA)以下で使用すれば小型
でHi Power高能率です。
 欠点とすればGGAmpですからドライブ電力が多少必要ですが現在のトランシーバーは殆どが50wは問題なく出ますのでGKAmp
の様に取り扱いが初心者には容易でない物は好まれないと思われ上記の物を開発しました。
 最後にお盆休みに4エリアEMEのS氏方に訪れて重要なヒントを頂きこの場を借り大変有り難うございました。