α1500と言う名のAmpを動作するようにしました

症状は、SW入れたが内部部でスパークする、購入時から全く動作しないとのことでした。

内部を開けてみると、私はSWを入れる勇気が出ませんでした、早速点検に入りました、なんと未完成Ampです
配線も、完全に終わってなくステップスタート回路も途中でショート、RLも外していました、RF部は動作した
跡が無く、タンク回路は、ただ線が繋がっている状態でした、入力回路も調整できる場所になく狭いBOXに
コイルとコンデンサーが無造作に押し込んである状態でした。

 修理と言うより、作り直しの方法で取りかかりましたRF回路は全て外し最初からやり直しです、入力同調も
元の位置では、物理的に入るスペースが無くファイナルBOXの側面に、ICOMのチューナーAT-160を取
り付けました、ステップスタート、ファンOFFディレー回路も内蔵して信頼性も高めました、周波数も1.9-28MHz
となっていましたが、私の技術では構成上無理があり、3.5-28MHzとしました。
 

見かけはとても良い、外見から入ったAmp
上蓋を外すと、それなりの形をしている
配線を調べると、間違っている
コネクター部も1本ずつ調べました
とりあえず、現在の配線を紙に書きました
2セクションVCだが、ショートしてあり意味なし
コイルとSW、HiBandのラインが細く長くNGですよ
タンク回路全て外しました
構成上最良とは行かないが、完成したRF
BandDataと制御基板
ほぼ完成したRFデッキ
この箱が入力用AT-160チューナー
動作チェック中です

最終的に真空管とタンク回路結合手直し


修理製作者からの所見
 このAmpは、世の中に何台であるのか分かりませんが、ケースなど本格的に製作しているところを見ると1台ではないように思います
同じ作りをしているようでは、どう考えても動作は無理です、今回のように配線さえ間違っていなければ1つのBand位はPowerが少し出るでしょう。

 部品配置やシールド板の構成が不適切ですが、これを大幅に変える事が出来ず(特にパネルを扱うことが無理です)苦労の連続でした
VCの重要なGndも片面からしかとってなく、2セクションVCをショートしてあり最小容量が35PFあり、とてもHiBandでは動作不能です、SWの
接点に余裕があり18MHz以下でショートするように変更しました、タンクコイルもBand取り出しがいい加減であり交換しました、BandSWは、
東京HY社のHL-3Kを流用しているようでショートリングがなく不安でしたが、3.5-28MHzですので、何とかなっています。

 スペックは、HVが少し低めで0.8A負荷で3900Vです2-1.5KWと、特別なことはありません、特に28MHzは1.5KW弱で今一ですが仕方が
ないと思います。