GS-23Bを430MHzストリップライン方式で徹底研究しました。

 前回の失敗をバネに、隅々まで動作特性を研究しました、新たにストリップライン方式の
箱を1.5mm厚のアルミ板で製作、特徴は、Outピックアップ場所の最適場所を解明するに辺り
6カ所取り出し部を設けました、その中でも禁じ手の場所共振板の右端に、通常ではバランス
的に問題ありと、言われるところにもピックアップ出来ます。

 Outフラッパーも4種類のモノを用意しています、果たして能率に変化があるか、これから
430MHzAmpを製作される方のためにも、真の動作状態を報告します。

 同じ環境上で一つずつ変更しますので、変化の違いがハッキリします、特に今まで言われ
ていたピックアップの場所や、フラッパーの形状での能率や、4極管でのこのBandの難しさ
などウソ、ホント含めて究極な研究を行いました。

研究マシン、誰だバーニアが逆さまと言ったのは
今回ソケットも本格的です
完成したモノCG側
SG 0.1mmテフロン数千PF
上下して共振板のクリアランス調整
取り出し位置の確認
今回もカム式Plate調整機構
横から、真空管側でのピックアップ
12mm角の結合部
Outフラッパー10円玉もある、ゴメンなさい
ソケット回りいつも簡単な入力同調、抵抗SG用
底に足も取り付けました
動作前の、特性を獲ります
今回も、活躍したネットアナ此無しでは無理だ
動作後すぐに0.1mmSGテフロン焼け、耐圧不足?
ソケットを取り外しテフロンシート交換
手持ちに0.5mmしかなくCが600PFしか在りません
翌日買ってきた0.1 0.2 0.3mmシート
0.2mmテフロンで1400PFでした、安定性OK
SWON直後30℃です
連続5分後125℃になりました
In55WでOut1KW振り切れました
こんな端っこでも、Out1KW
真空管側でも同じく1KWです
メーターを沢山付けて動作確認
電源は7MHzまな板Amp借用しました
ここでは、クリアランス5mm程度
イタズラ気分で三角フラッパー
GS-23B4本チェックしました
少し落書きしました


 研究結果です

 この真空管GS-23Bは、バイアスが浅く、-20Vでアイドリング0.2Aです4本とも同じようなモノですので、この真空管の
特性でしょう、前回失敗したのはソケットのパスコンのようです、この周波数では、集中型のコンデンサーは、SGやCGの
パスコンとして使用不可能です、4極管をこの周波数に使用する場合、分布型パスコンでも1000PF以上ないと不安定
です今回実際には、最初交換したテフロンシートが、0.5mmでしたので、Cが600PFしか取れませんでした、Out500W
位までは問題が起こりませんが、それ以上は先伸びせず、InSWRも幾ら調整しても3近くになります、下がったと思って
もすぐに立ち上がります。

 ごれは、SGが暴れて不安定になった状態と思います、それにアイドリング電流も、発振状態に近い動きで時々振られ
ますしバイアス電圧でスムーズな動きをしません、この事は前回SGのパスコンの容量を変えたときにも起こりました、
勿論4本とも大小の違いがありますが同じ動きでした、その後テフロンシートを0.2mm少し耐圧に不安でしたがCが
1400PFあり一挙に解決です、重要なことは分布型パスコンでも1000PF以上ないと不安定になります。

 現在、InPowerを変化しても、InSWRは1.3位にとどまっています大変スムーズで、HFAmpのようです、遅れましたが
このAmpはGG動作ですが、もう少し利得があると思いました、13dB位ですつまりIn50WでOut1KWチョットです、以外
と低いようですアイドリング電流を増やすとPowerも上がりますので、此くらいのPowerで頭打ちしているようにも思えま
せん、現在アイドリングは200mAです、400mA増やすと1.2KW出ますが、気に入りません、SG電圧を70Vほど上げ、
アイドリング同じ状態にしても10%Up程度です、InPowerを増やすと出そうですが、In50Wが私のAmpの条件です。

 能率の件ですが、現在50-55%程度です、実際にはHV2700VIp0.7AでOut1KWです、能率の研究のために箱に
取り出し口を沢山設けましたが、どこからとっても最良点は全く同じと行ってよいです、共振板との距離が変化するだ
けです、つまりZPの一番高い真空管の反対側が間隔が広くなり近づくに従って、狭くなり途中で全くOut出来なくなり、
それを過ぎると又出てきます、この時も距離調整で同じ能率のOutが出てきます、バランスが悪いと言われる共振板
の、端っこでも同じ長さの位置では真ん中でも、端でもクリアランスが変わらず能率も全く同じです。

 次にフラッパーの大きさや形状ですが、これも関係在りません最良点では同じです面積が増えると、共振板との距
離が離れるだけです、三角にしても10円玉を使用しても全く同じ結果でした、製作が容易な三角がよいかもしれませ
んね、このテストは、Out1KWを基準として行ったモノです、アナログメーターですので5%以下の変化は分かりません
が、この件に対しての能率は、あまり気にせずラフに製作しても良いと思います(但し最良点は追い込んで下さい)、
気を遣うので在れば、SGCGのパスコンに最大限集中して行うことが成功の鍵です。

 最後に気になったことですが、この真空管は、熱ドリフトが多いようです、完全ホットの状態(真空管温度120℃、
これ以上上がらない)とクール(30℃)との調整点がかなり違います1KW時で3割くらい違います、つまりホットの
状態で1KW調整してもクールでは700W位です、勿論再調すれば出ますが、3CX-800A7でも変化はしますが2割
まで変わりません、Plateの位置から見て、Cが熱と共に増えているようです、他の場所で変化しているので在れば
時間と共にどんどん変化すると思います、2分以上連続キャリアー出しても(真空管温度が2分くらいで安定します)
これ以上変化在りません。

 箱のビス20数個を、100回以上開け閉めしました、オマケに、強烈なRFを長時間浴び少し気分を悪くなったよう
です、しかし真の技術的研究は、リスクが付き物です。

 次回は、全く製品版にならない煙突同軸キャビティの研究です、月内には報告出来ると思いますので今暫くお待
ち下さい、ホントにこの方式は能率がよいのかなぁ〜

追加テスト
 10月12日、近くの測定器オタクに持ち込み、EMEerらと限界実験を行いました、夜の11時過ぎまで技術的話題に
花が咲き、充実した一日でした。

 中押しに前回製作した3CX-800A7Ampを使用して頭打ちまでPowerを出してみました、結果HV2700VIP1A
でOut1.7KW迄確認しました、飽和するまで押すと能率がかなりUPしますが、行き過ぎですね此くらいのPOWER
になるとHVは3000V以上ないと、リニアリティが悪化します、なんとInに100W以上ぶち込みました、こんなモノ
実用的範囲ではないことを忘れずに。

 今回テストした真空管は、測定器オタク本人のモノであり十分許可を取ったモノです、もし玉が飛んでも全員で
技術的研究を行ったことが出来たことを思うと安いモノです、真の技術的研究はリスクとの隣り合わせです。

これだけ個人で所有する人は少ない足はEMEer
コリンズが欲しいと言ったのは誰
エレメントを2500E交換しました
スペアナ測定2nd-35db.3rd見えないホント?
奥に立っているのが中押しAmp
なんと全員で1.8KW確認しましたバンザーイ