今回真剣に、ソケット製作に取り組みました。

 7F71R用と、4CX-5000RのSG部です、今まで何となく製作を試みましたが、傑作ができず頓挫していました、
手持ちのソケットも底をつき、入手困難な状況になり本格的に製作しました。

 今までと大きく違うのは、絶縁シートです、テフロンを使用していましたが、どうしても耐圧が獲れず、厚くすると容量が
獲れず、容量板が大きくなりケースに収納困難な状況でした、今回カプトンシートを使用しました、耐圧がテフロンの
10倍とのことです、目標は耐圧6KV以上、5,000PF以上です。

 最初は0.025mmでテストしましたが、キズなどで再現性が悪く耐圧が2KV以下でした、次に0.12mmでテストしました、
絶縁ワッシャの問題があり、7KV近くでスパークしかし目標の6KVクリアしました、テフロンの絶縁ワッシャ外径11mm
が市販品最大ですので諦めています。

 230mm正方形で、センター穴110φで容量3,800PFと少し不満が残ります、容量板の精度が悪く、圧力を加えると、
容量が変化します、完全に密着していないことに気がつきました、解消するために導電スプレーなるモノを見つけました、
早速入手して、カプトンシートに塗り付けました、最近まれに見る大発見です、なんと容量が10,000PFにUpしています、
再現性が高く、容量も安定です。

 久しぶりの研究成果に、満足感を覚えたのは言うまでもありません、銅板は、加工の問題で2mmにしました、うすいと
シールドフィンガーの半田付けに苦労します、カプトンシートは、東レディポンの製品で0.12mm厚、幅500mm長さ20m
で80,000円と高価でした、シールドフィンガーは太陽金網で、10本単位で販売で1本1,000円程度でした。

 今回試作ですので、パンチャーの大きさに合わせて、シールドフィンガーの種類(大きさ)を決めています、現在は
真空管に合わせて穴を加工屋さんに開けていただきましたので、全てシールドフィンガーはG-130で統一しています。

完成した7F71R用ソケット
銅板は加工の点で2mm厚です
シールドフィンガー各種
部品一覧
太陽金網製品
カプトンシート、センターの穴開け
綺麗に切ることができました
ビス穴は、皮ポンチ
塗装前のマスキング
導電スプレー
タカチ電機E-63、3,500円
7F71用SGソケット
CG
ヒーター
ヒーター
テフロン絶縁ワッシャ外径11mm
コンロに鉄板を引いてフィンガー半田付け
ファンで冷やしました
スプレーを塗る前3,800PF
塗れば、なんと10,000PF効果絶大
カプトン仕上がり